正しい躾の裏側に④
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正しい躾の裏側に④
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正しい躾の裏側に④
――褒められなければ、不安になる大人が生まれる理由
副タイトル
「褒めることが、いつから条件になったのか」
① 導入|「褒めて育てる」は、万能薬ではない
褒めて育てましょう。
叱るより、褒めましょう。
自己肯定感を高めるために。
この言葉は、
すでに常識のように
語られています。
確かに、
否定ばかりの環境が
人を壊すことは事実です。
でも一方で、
こうした声も、
静かに増えています。
・褒められないと動けない
・評価がないと不安になる
・見られていないと、価値がない気がする
それは、
「褒める」ことが
いつの間にか、条件に変わった
結果かもしれません。
② 中心の問い|褒めることと、認めることは違う
褒めるとは、
評価です。
よくできた。
すごい。
えらい。
一方、
認めるとは、
存在への肯定です。
できても、できなくても。
結果があっても、なくても。
そこにいる、という事実。
問題は、
この二つが混同されてきたことです。
評価ばかりが積み重なると、
子どもは学びます。
「何かできたときだけ、
自分は見てもらえる」
というルールを。
③ 厳しさ|褒めすぎた子どもが、折れやすい理由
褒められて育った子どもは、
一見、自信がありそうに見えます。
でもその自信が、
評価に依存している場合、
とても脆い。
・褒められないと不安
・失敗すると価値が消える
・見られていないと意味がない
これは、
心が弱いからではありません。
愛が、成果と結びついて
学習されてしまったからです。
褒めることは、
間違いではない。
ただし、
褒めることだけで育てると、
子どもは
「評価の外」に立てなくなる。
④ 構造の話|結果主義が、心を削る仕組み
結果は、
分かりやすい。
数字。
点数。
成果。
だからこそ、
大人は結果を褒めやすい。
でも、
子どもが一番努力しているのは、
結果が出る前です。
迷っている時間。
悩んでいる過程。
失敗しかけている瞬間。
そこを見てもらえなかった経験は、
「過程は価値がない」という
誤った学習につながる。
結果だけを褒められた子どもは、
結果が出ない自分を、
自分ごと切り捨てるようになります。
⑤ 愛情の核心|黙って見ている時間の価値
本当に難しいのは、
褒めることではありません。
黙って見ていることです。
手を出さず、
口を挟まず、
評価もしない。
それでも、
「見ている」という姿勢を、
消さない。
子どもは、
その空気を感じ取ります。
評価がなくても、
見捨てられていない。
この感覚が、
条件のない自己価値を育てます。
⑥ 結び|褒めるより先に、在り続ける
褒めることは、
悪ではありません。
ただ、
万能でもない。
大切なのは、
褒める前に、
そこに在り続けること。
できなくても。
結果が出なくても。
黙って隣にいる。
その時間が、
子どもにとっては
一生ものの土台になります。
愛は、
言葉より先に、
姿勢で伝わる。
躾とは、
評価の話ではない。
関係を切らない覚悟の話です。
格言
「褒められないと不安になるのは、愛が条件になった証拠。」
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RMA戦略家
岩根 央