脳は“動いていない”時に、最も活発に働いている

脳は“動いていない”時に、最も活発に働いている

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脳は“動いていない”時に、最も活発に働いている

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《身体不思議シリーズ②》
脳は“動いていない”時に、最も活発に働いている
〜「ぼーっとする」ことの、神聖な力〜

①「何もしてない時間が、一番大事だったりするんです。」

そう言われたとき、
なんとなく納得できるような、でも少し罪悪感も覚えるような、
そんな不思議な気持ちになりませんか?

忙しくしていることが価値にされるこの時代で、
“ぼーっとしている”ことは、怠けやムダと見なされがちです。

でも――
それは脳にとって、まったく逆の真実なのです。

② 脳科学の世界では、何もしていないときに働く“特別なシステム”があります。

その名も、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)。

意識的な活動をしていないとき――
たとえば、散歩をしているとき、
お風呂に浸かっているとき、
空を見つめているとき、
つまり「ただ在る」状態にいるとき。

このとき、脳内では
記憶の整理、感情の統合、直感の準備、創造の発火が
活発に行われているのです。

「ひらめき」は、机の上ではなく、
むしろ“何もしない時間”の中から、ふっと現れる。

これは、
私たちが魂レベルで「静けさを必要としている」証かもしれません。

③ ある女性が、過労と心の疲れで燃え尽きてしまったとき、
担当医はこう言いました。

「治すには“何もしない時間”を、毎日30分つくってください」

彼女は戸惑いながらも、毎朝ベランダに座って、
ただ空を見上げる時間を始めました。

1週間。
何も変わらないと思っていた。

でも2週間目、
ふと気づいたのです。

――「昨日より、空が綺麗に見える」

それは、心が少しずつ回復し、
感性が戻ってきているサインでした。

その後、彼女はこう言いました。

「空を見ることが、私の中の“風通し”になったんです」

静けさの中でしか聴こえない、魂の声がある。
そう感じた瞬間でした。

④ 私たちは何かを「していない」ときにも、
ちゃんと“存在している”のです。

そしてその「在ること」そのものが、
実は最も大きな創造であり、癒しであり、目覚めなのです。

急がなくていい。
進まなくていい。

たまには立ち止まり、
“ぼーっとすること”を
自分へのプレゼントにしてみてください。

その静けさの中で、
あなたの脳は、
あなたの魂は、
いま何を語ろうとしているのか――
ふっと風のように届いてくるでしょう。

《静けさは、もうひとつの宇宙》

ぼーっとする
ただ空を見上げる
何かを探すのではなく
何かがやってくるのを、待つ

それは怠けではない
沈黙の中でしか生まれないものがある

脳も、心も、魂も
騒がしさではなく
静けさで目覚めていく

だから今日くらい
空に溶けて
時間の流れに体を預けてみてほしい

あなたの中に眠っていた“宇宙”が
ふと、目を開く瞬間があるから

格言
「ぼーっとすることは、魂の再起動である。」

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RMA戦略家
岩根 央

岩根央

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