「静より悟り生ず」
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「静より悟り生ず」
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「静より悟り生ず」
― 心を鎮めた者だけが、真実を聴く ―
人は、動くことによって風を呼び、
その風が止んだとき、初めて“静”の意味を知る。
“静”とは、
何も起こらないことではない。
それは、全てを内包する世界の沈黙。
音がないのではなく、
全ての音が溶け合って一つになった状態。
静けさとは、
「外」ではなく、「内」にある。
どんなに忙しい日々を過ごしても、
心の奥に一滴の“静”を保つ人は、
その一滴の中に、宇宙の声を聴くことができる。
かつて、釈尊は悟りの前夜、
菩提樹の下で一切を“手放した”。
戦うことをやめ、
説得することをやめ、
ただ“静寂の中に座す”という一点に還った。
その瞬間、世界のすべてが彼に語りかけた。
――「何も求めるな、すでに在る」と。
人は静まると、恐れを感じる。
なぜなら、自分の中の声が聞こえてくるから。
怒りも、悲しみも、孤独も――
それは外から来るのではない。
静けさの中で、あなたの魂が自分に話しかけている。
だからこそ、
逃げずに、その声を聴きなさい。
静寂とは、
“終わり”ではなく、“入口”である。
静けさの中に、
まだ見ぬ世界の扉がある。
心が鎮まりきったとき、
あなたの中の混沌がひとつの点に収束し、
その点が、悟りの光となって開くのです。
静は、動の対極にあるのではなく、
動の完成形である。
動の果てに“止まる”ことを学び、
止まる果てに“見える”ものがある。
それが、悟りの第一歩。
【格言】
「静は空虚にあらず。
すべての音が溶け合う“完全なる和音”である。」
吉も凶も、すべては気の循環である。」
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RMA戦略家
岩根 央