学力・稼げる力・営業力の決定的な違い ― パート2編
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学力・稼げる力・営業力の決定的な違い ― パート2 ドラマ編
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ある営業会議でのこと。
新人のA君は、プレゼン資料を何十枚も用意して意気込んでいた。
「うちの商品は業界No.1のシェアを誇り、コスト削減にもつながります!」
「競合と比較して、ここが優れていて…」
彼の説明は理路整然としていて、学力を積み重ねた人らしい完璧さだった。
けれど、相手の表情は固いまま。
説明が続けば続くほど、相手の心は遠ざかっていった。
その空気を横で見ていたベテラン営業のB課長が、ふっと笑顔で口を開いた。
「ところで、社長。最近、社員さんたち元気にされています?」
話題は商品の話から逸れ、相手の会社の“人”の話へ。
社長は少し驚いたように、けれどすぐに頬を緩めた。
「実はね、最近新人が入ったんですよ。でもまだ慣れてなくてね…」
そこから、現場の空気や社員の悩みの話が自然に始まった。
B課長はただ相槌を打つのではなく、時折こう言葉を添えた。
「それは大変ですね…でも、すごく大事にされているんですね。」
「なるほど。だから社長がこのサービスに興味を持たれたんですね。」
数分後には、社長は自ら「ぜひ導入したい」と言っていた。
資料の何十枚分よりも、「寄り添う一言」が相手の心を動かした瞬間だった。
営業力とは、説明の巧みさではなく、
「あなたのことを理解したい」という姿勢からにじみ出るものだ。
学力で磨かれるのは知識。
稼ぐ力で培われるのは技術。
だが、営業力は“心を動かす力”。
それは人間力の延長線上にしか存在しない。
説明で納得させるのではなく、営業力で「一緒に進みたい」と思わせる。
この違いこそが、人生を左右する力の差なのだ。
💫今日の格言
「営業は商品を売ることではなく、信頼を届けること。説明は記憶に残るが、営業は心に残る。」
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RMA戦略家
岩根 央