役に立たない時間が、人を一番遠くへ連れていく
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役に立たない時間が、人を一番遠くへ連れていく
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役に立たない時間が、人を一番遠くへ連れていく
――うまく生きようとしない日のために(3)
① 導入|何も生まれない時間への罪悪感
その時間、何の意味があるんですか。
何か生み出せるんですか。
成果につながるんですか。
気づけば私たちは、
時間に対してまで、
説明責任を求めるようになりました。
目的のない散歩。
結論のない会話。
何も決めない午後。
そういう時間を過ごすと、
どこかで
「もったいないことをした」
という気持ちが、
胸の奥に残る。
でも本当に、
そうでしょうか。
② 本質|役に立つ時間は、視野を狭めることがある
役に立つ時間は、
私たちを前に進ませてくれます。
効率よく。
最短距離で。
無駄なく。
けれど同時に、
視野を
少しずつ狭めてもいきます。
「何のためにやるか」
「どう成果にするか」
その問いばかりが増えると、
世界は、
使えるものと使えないものに
分けられていく。
役に立たない時間は、
その分け方を、
いったん無効にしてくれる。
だからこそ、
少し怖くて、
少し自由なのです。
③ 物語|遠回りした午後のこと
ある午後、
目的もなく、
遠回りをして帰ったことがありました。
急いでいない。
考え事もない。
ただ、歩く。
途中で見つけた、
名前も知らない路地。
閉まりかけの小さな店。
風の向きが変わる瞬間。
そのどれもが、
役に立つわけではありません。
でもその夜、
ふと、
長い間動かなかった考えが、
少しだけ動きました。
答えは出ない。
でも、
方向が変わった。
それで十分だったのです。
④ 核心|役に立たない時間は、思考の更新装置
役に立たない時間は、
怠けでも、逃避でもありません。
それは、
思考の更新装置です。
常に目的に縛られていると、
考えは、
同じ場所を回り続ける。
意味のない時間は、
その円を、
そっと歪ませる。
新しい発想は、
集中しているときより、
気を抜いた瞬間に
生まれることが多い。
遠くへ行くためには、
まっすぐ進まない時間が、
どうしても必要なのです。
⑤ メッセージ|今日は、何の役にも立たなくていい
今日は、
役に立たなくていい。
誰の期待にも応えなくていい。
何かを生み出さなくていい。
ただ、
時間を使う。
それだけで、
あなたの中では、
ちゃんと何かが動いています。
人生は、
効率よく進んだ人だけが
遠くへ行けるわけではありません。
寄り道した人のほうが、
思いもよらない場所に
辿り着くこともあるのです。
格言
「遠くへ行きたいなら、
役に立たない時間を持て。」
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RMA戦略家
岩根 央