“背骨”は感情を記憶している
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“背骨”は感情を記憶している
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《身体不思議シリーズ⑤》
“背骨”は感情を記憶している
〜無言の背中が語る、心の履歴書〜
①なぜか、ある日突然、
首や背中がピキッと痛んだり、動かしにくくなったり。
でも、思い当たるような運動もケガもしていない。
…なのに、何かが引っかかっている。
そんなとき、
それは“身体が感じてきた感情”の重みかもしれません。
あなたの背骨は、
言葉にならなかった想いを、静かに記録しているのです。
②私たちの“背骨”は、単なる骨格ではありません。
そこには、神経、エネルギーライン、そして感情の履歴が集まっています。
「怒り」は肩に、
「哀しみ」は胸に、
「プレッシャー」は腰に、
「我慢」は背中全体に宿る。
これは東洋医学でも、脊椎ヒーリングでも語られる**“感情の身体記憶”**の法則です。
つまり、背中のコリや痛みは、
身体が「もう限界だよ」と伝えてくれている**“心の声”**なのです。
そのサインに気づき、そっと緩めてあげることができたなら――
心と身体、両方がほどけていきます。
③ひとりの女性が、ずっと慢性的な背中のハリに悩まされていました。
整骨院に通い、マッサージも試し、姿勢も気にしていたのに、なかなか良くならない。
ある日、セラピストにこう言われたそうです。
「あなた、何か“言えなかった言葉”を、ずっと背中で抱えてきたんじゃない?」
彼女はハッとして、
ふと、父の介護をしていた日々を思い出しました。
疲れても、怒っても、泣きたくても、
誰にも言えなかった。
“がんばってるね”って言われるほど、
自分の弱さを隠さなきゃいけない気がしていた――
その気づきがあった瞬間、
不思議と、背中がふっと軽くなったのだそうです。
「背中が、やっと泣いてくれた気がしました」
彼女はそう言いました。
④背中は語らないけれど、本当はずっと語りたがっている。
それは、あなたの心の奥で押し込めてきた“言葉にならなかった感情たち”。
言えなかった寂しさ。
呑み込んだ怒り。
誰にも見せられなかった弱音。
それらが、そっと背中に宿っている。
でも、
感情は感じ切ってあげることで、解放される。
背骨とは、心の通訳者なのかもしれません。
今日、あなたの背中に
少しだけ優しく触れてみてください。
「がんばってきたね」って
自分で自分に言ってあげてください。
きっと、奥の方で、何かがほどけていくから。
《背中は、心の沈黙でできている》
誰にも言えなかったことを
人は、背中にしまって生きている
言葉ではなく
表情でもなく
ただ“そこにある”もの
あなたの背中は
あなたのために黙り続けた
でもほんとは
ずっと
泣きたかったのかもしれない
だから今日は
背中に手をあてて
こう言ってあげて
「もう、いいよ
私がわかってるから
ここにいて、よかったんだよ」って
格言
「背中は、心の声をしまっておく場所である。」
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RMA戦略家
岩根 央