筋温が1℃上がると、柔軟性が約1割アップする
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筋温が1℃上がると、柔軟性が約1割アップする
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《身体不思議シリーズ①》
筋温が1℃上がると、柔軟性が約1割アップする
〜動き出す前に、心を温める〜
① 「身体って、正直だなぁ」と感じたことはありませんか?
ある朝、ベッドから起き上がろうとしたとき。
靴ひもを結ぼうとしたとき。
なんだか身体が硬い、重い、ぎこちない。
でもそれが、少し温まっただけで、
まるで別人のようにスムーズになる。
不思議ですよね。
でも、それにはちゃんと理由があるのです。
② 筋肉は、温度にとても敏感です。
私たちの身体は、筋温がたった1℃上がるだけで、約10%柔軟性が増すと言われています。
10%――
それは、ヨガのポーズが深まったり、
ケガのリスクが減ったりするレベルの変化。
温めることで、筋繊維の弾力性が増し、関節の可動域が広がり、
“動ける身体”へと変わっていく。
でも、これは筋肉だけの話ではないのです。
心もまた、
温められることで柔らかくなる“感情の筋肉”を持っている。
冷えたままでは動かない。
固まったままでは開かない。
人との会話も、自分自身との向き合いも――
「温まることで、ようやく始まる」のです。
だから、身体の神秘は、
そのまま心や生き方のメタファーなのかもしれません。
③ 昔、とあるヨガインストラクターがこう言っていました。
「身体は、信頼すると開いてくれるんですよ」
ある生徒が、どうしても前屈ができないと悩んでいた日。
先生は、こうアドバイスしました。
「まずは自分の身体を“温めて”、話しかけてあげてください。
責めるんじゃなく、労わるように」
生徒は、その日から朝起きてすぐに、
「今日もありがとう」と声をかけながら軽くストレッチをするようになりました。
すると、1週間もしないうちに、
不思議なほど前屈が深まっていったのです。
それを見た先生は、こう微笑みました。
「身体は、愛されると開くんです。人と同じですよ」
私はその言葉が、今も胸に残っています。
④ 身体の柔らかさとは、
“自分をどう扱っているか”の証かもしれません。
温める。
声をかける。
待ってあげる。
それだけで、
筋肉も、心も、人生も――少しずつ、しなやかにほどけていくのです。
寒さや緊張で固まった自分を、
どうか、責めないでください。
今日、少しだけ温めてあげてください。
それは、自分自身に対する優しい革命となるでしょう。
《ぬくもりが、開いていく》
身体は言葉を持たないけれど
たしかに聴いている
冷たい朝も
張り詰めた夜も
あなたの“触れ方”を感じ取っている
「今日もありがとう」
そのひとことで、
胸の奥の筋肉が ふっとほどけることがある
心が閉じるときは、
きっと 身体も そっと固まっている
だから今日くらい
お湯にゆっくり浸かって
深く 息をして
自分にこう囁いてあげてほしいのです
「大丈夫だよ。ちゃんと、動き出せるよ」って
格言
「身体は、ぬくもりでしか開かない。心もまた、同じだ。」
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RMA戦略家
岩根 央