Jessy & Goobie’s Mysterious Adventures(祈り編)
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
Jessy & Goobie’s Mysterious Adventures(祈り編)
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
🌌✨ Jessy & Goobie’s Mysterious Adventures(祈り編) ✨🌌
―すべての涙は、やがて“祈り”に変わる―
夜が静かに息をひそめ、
星々が地上の光を見守るように輝いていた。
JessyとGoobieは、旅の果て――“The Sky Temple(空の神殿)”と呼ばれる場所に立っていました。
ここは、あらゆる音が消え、ただ心臓の鼓動だけが聴こえる世界。
彼女たちはここまで、たくさんの出会いと別れを経て、
“涙”の意味を知り、“光”を見つけ、“共鳴”を覚えた。
そして今、彼女たちは最後の扉の前にいます。
そこに刻まれた文字は、たった一行。
“Pray not to the sky, but through your heart.”
(空に祈るのではなく、心を通して祈りなさい。)
Jessyはゆっくりと目を閉じ、
両手を胸の前で合わせました。
すると彼女の周りに、これまでの旅で出会った人々の姿が現れます。
涙の妖精レン、音の精霊たち、光の森の仲間たち…。
彼らが全員、微笑みながらJessyを見つめていました。
“Jessy,” レンが囁きます。
“Prayer is not asking. It’s remembering.”
(祈りとは願うことではないの。思い出すことなの。)
“Remember what?”
(何を思い出すの?)
“That you were never alone.”
(あなたは最初から、ひとりじゃなかったということ。)
Jessyの頬を伝う涙が、やがて光の粒となり、空に昇っていきます。
それはまるで、星々のひとつひとつが
誰かの“祈り”でできているかのようでした。
Goobieは静かに呟きます。
“Maybe prayers are just… love returning home.”
(祈りってきっと、愛が帰る場所なんだね。)
この瞬間、彼女たちは悟りました。
「祈り」は“誰かに届く言葉”ではなく、
“自分の中に残る愛を確かめる行為”なのだと。
だから、たとえ言葉を失っても、
声にならなくても、
心の奥で誰かを想う限り――
その想いは、確かに“祈り”になるのです。
そしてJessyは空を見上げ、微笑みながら言いました。
“Goobie, I think I finally understand…”
(グービー、やっと分かった気がするの…)
“We don’t learn English to talk to people.”
“We learn it to reach them.”
(私たちは英語を“話す”ために学ぶんじゃない。
心に“届く”ために学ぶんだよ。)
Goobieは目を細めて笑いました。
“That’s the real language of the world, Jessy.”
(それが本当の“世界の言葉”なんだ、ジェシー。)
空の神殿の扉が、静かに開きます。
そこには、果てしない光の海――。
無数の“祈りの粒”が波のように広がり、
JessyとGoobieの姿をやさしく包み込みました。
それは“終わり”ではなく、“始まり”の音。
祈りとは、世界と心をつなぐ最初の言葉。
そしてこの物語の最後のページに記されるのは――
“Every tear was a prayer, and every prayer became love.”
(すべての涙は祈りであり、すべての祈りは愛になった。)
格言
祈りとは、声をあげることではない。
心の奥で「ありがとう」と言える、その静けさの中に宿る。
涙の数だけ、愛は還り、世界は優しくなっていく。
小学校英語学習用オリジナル教材
Jessy & Goobie’s Mysterious Adventuresはこちらかもご覧になれます
https://mix-book.jp/
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
RMA戦略家
岩根 央