光と闇の正体を暴く(神話編)
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光と闇の正体を暴く(神話編)
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光と闇の正体を暴く(神話編)
人類の歴史は、常に「神話」と共にありました。
科学も哲学もまだ言葉にならなかった時代、
人は自然と心の奥に潜む“説明できないもの”を物語に託しました。
雷鳴は神の怒り、
太陽は女神の微笑み、
月は静かな涙。
その物語の核心にいつも存在するのが――「光」と「闇」です。
ギリシャ神話が示す「光と闇の揺らぎ」
ギリシャ神話の始まりは「カオス(混沌)」でした。
そこから光の神エレボスと、闇の女神ニュクスが生まれ、
やがて大地、天空、海…あらゆる存在が姿を現します。
光は秩序をもたらし、闇は無限の可能性を孕む。
二つの揺らぎがぶつかり合い、抱き合う中で、
この宇宙も人間も生まれてきたのです。
日本神話が映す「隠れた真実」
日本の古事記にも、光と闇の物語は刻まれています。
太陽の女神・天照大神(アマテラス)が岩戸に隠れると、
世界は闇に覆われ、人も自然も絶望に沈みました。
しかし神々が知恵と笑いでその岩戸を開かせたとき、
再び光が差し、人々は生きる力を取り戻したのです。
ここで示されたのは――
光は常に外から与えられるものではなく、
人々の協力と祈りによって呼び戻されるものだということ。
エジプト神話に見る「死と再生」
エジプト神話では、光の象徴オシリスが弟セトに殺され、
闇に引き裂かれていきます。
しかし妻イシスの愛と復活の力によって、
オシリスは冥界の王となり、永遠の循環をもたらしました。
光は死によって消え去るものではない。
闇に沈んでも、形を変え、再び新しい命を生む――
それが神話が私たちに伝えた「再生の叡智」です。
神話が伝える真実
こうして振り返れば、文明を超え、文化を超え、
神話は一つの真理を語っています。
光と闇は「戦うもの」ではなく、
世界を成り立たせる両輪だということ。
光がなければ生命は生まれない。
闇がなければ成長はあり得ない。
この宇宙も、歴史も、そして私たち人間も――
常に「光と闇の共演」によって形づくられているのです。
では、私たちはどう生きるのか
現代を生きる私たちは、
光を求め、闇を恐れるあまり、
本当のバランスを忘れてしまってはいないでしょうか。
不安も、孤独も、失敗も――それはすべて「闇のギフト」。
そこに立ち向かうことでしか、
本当の光には出会えない。
神話が何千年も語り継がれてきたのは、
単なる娯楽のためではありません。
人間が自らの心の中にある光と闇を忘れないための、
叡智のメッセージだったのです。
結びに
レン君、そしてこの時代を歩む仲間たちへ。
もし今、闇の中にいると感じているなら、
それはあなたの中に眠る新しい光が生まれようとしている証。
恐れずに、凛として進め。
光も闇も、すべてあなたの翼になる。
その翼で、もっと高く、もっと遠くへ――。
今日の格言
「神話とは、人類の心に刻まれた“光と闇の地図”である。」
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RMA戦略家
岩根 央