親の言うことが聞けない理由
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親の言うことが聞けない理由
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「なんで親の言うことが聞けないの!」
このセリフ、子ども時代に耳にした人もいれば、親になって口にした人も多いだろう。
でも、そもそもなぜ「親の言うことは聞かなければならない」のだろうか。
世界には80億の価値観があり、人の意見は必ずしも正しいとは限らない。
ましてや、親だって間違えることはある。
「親だから正しい」という理由で無条件に従うことが、必ずしも理にかなっているわけではない。
特に、尊敬できないと感じる瞬間があるとき、子どもが従いにくくなるのは自然なことだ。
そんな質問を受けたとき、親の口から出やすいのは――
「誰のおかげでここまで大きくなったと思ってるんだ!」
確かに、親は経済的にも精神的にも多くを注いできた。
だが、子どもからすれば「頼んで生まれたわけじゃない」という本音が、喉元までこみあげることもある。
それを言えないもどかしさが、反抗的な態度や沈黙として現れるのだ。
ここで見落としがちなのは、感情の根っこにある“承認されない痛み”だ。
痛いときに「痛くない」と否定される。
悲しいときに「泣くな」と抑えられる。
そうした経験が積み重なり、「自分の感じたことは受け入れられない」という感覚が根づいてしまう。
親がどれだけ「育ててきた苦労」を語っても、子どもの胸に生きる喜びや感謝がなければ、その言葉は響かない。
大切なのはまず、相手の存在をそのまま受け止めること。
そこからしか、本当の意味で「親の言葉に耳を傾ける関係」は育たないのだ。
格言
「人は、受け止められたときにだけ、心を開く。」
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RMA戦略家
岩根 央