人は本音を隠す生き物である
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人は本音を隠す生き物である
〜 言葉にならない言葉を、聴けるかどうか 〜
「お客様が怒っている」
「社内の人間関係がギクシャクしている」
「なぜか突然、距離を取られた」——
その表面的な原因に飛びついて、
「何を言われたか」「どの対応が悪かったか」だけを探しても、
本当の答えにはたどり着けないことがあります。
なぜなら——
人は、本当に言いたいことは、言わないからです。
とあるクレームの背後には、
実は数日前の「誰かの一言」が引き金になっていたりします。
それはほんの些細な、
例えば「そんな風に捉えられるとは思わなかった」ような一言。
けれど、その言葉が刺さったまま心に残り、
時間を経て“別の形”で現れることがあるのです。
クレームの内容そのものではなく、
“その奥にある未処理の感情”が問題の本質。
この“目に見えない地層”を掘り当てる力がない限り、
人と人との関係構築は、いとも簡単に崩れてしまいます。
そして残念なことに、
この構造を知っている人は、ほとんどいません。
人と人との関係性は、
「言葉の表層」ではなく「心の奥の揺らぎ」でつながっているからこそ、
その機微に耳を傾けられる人が、信頼を築いていくのです。
そして、社内であれ、顧客であれ、
関係性の“崩壊”は、実は内側から、
つまりすでに“心の小さな綻び”から始まっているのです。
🌱 人は、本当のことほど、言葉にできない。
だからこそ、沈黙の中の声に気づけるかが、関係性を守る鍵になるのです。
今日の格言
「聴く力とは、言葉の“奥”にある本音に耳を澄ませる力である。」
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RMA戦略家
岩根央