海の中にいた自分自身
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海の中にいた自分自身
〜 走馬灯に浮かぶ、はじまりの景色 〜
ふいに、時間が止まったような瞬間がある。
たとえば事故の直前。
たとえば、病室で目を閉じたとき。
たとえば、大切な何かを失いかけた瞬間——
そのとき、心に浮かぶのは“走馬灯”。
そしてそこに現れるのは、不思議といつも、母の姿だったりする。
泣いていた自分をあやしてくれた腕。
何も言わず、お弁当に“ハート型の卵焼き”を入れてくれた記憶。
思い通りにいかない人生を、黙って見守ってくれていた背中。
そのすべてが、
まるで海の中にいたときのぬくもりのように、
体の奥からじんわり蘇ってくる。
そう、私たちは、最初から「海の中」にいた。
母の胎内という名のやさしい海に、
包まれて、守られて、やがて生まれてきた。
そしていま——
自分自身の人生という“大海”に放り出された私たちは、
迷いながらも、未来という光を探して泳ぎつづけている。
けれど、あの“走馬灯の中の母”が教えてくれるのです。
どんなに流されても、
どんなに見失っても、
本当のあなたはいつだって、ぬくもりから始まった存在だと。
未来とは、過去を超えるものではない。
未来とは、原点を思い出す旅なのかもしれない。
✴️今日の格言✴️
「人生の未来は、“母のぬくもり”を超えてはならない。
それは、生きるという海の底にある真実だから。」
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RMA戦略家
岩根央