感覚機能と言語機能の正体
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
感覚機能と言語機能の正体
〜感じることと、語ることの違い〜
人にはふたつの世界がある。
ひとつは、「感じる世界」
もうひとつは、「語る世界」
感覚は、“予感”というかたちで現れます。
何かが来る、何かが起きる、何かが違う。
理由は分からないけれど、心の奥の方で、確かに響いている。
一方で、言葉は“希望”をつむぐ。
こうなりたい、ああしたい、きっと大丈夫。
未来を信じる力として、言葉は私たちを鼓舞します。
けれど、不思議なことに
希望は外れても、予感は当たる。
なぜなら、予感はすでに“今”にあるものだからです。
たとえば、
ふたりで並んで、海を見ている。
言葉は交わさない。でも笑ってる。
風のにおいや、波の音を共有しているだけで、なぜか満たされている。
それは、“感覚の重なり”です。
この重なりがあるとき、人の間に「本質的な信頼」が流れています。
ところが、もしどちらかが不安や条件を抱えていると、
その海の青さすら、うまく共有できなくなる。
感覚がすれ違えば、言葉もすれ違う。
企業のトップに立つ人ほど、
「数字の裏にある空気」
「無言の会話の行間」
を読み取ります。
それは“感覚”を磨いた人にしか見えない領域。
言葉や理屈を越えて、
人の表情、声の揺らぎ、沈黙の色…
そのすべてが語っている。
今日の格言
「言葉は未来を語るが、感覚は今を知っている」
希望を掲げるのは、強さ。
予感を信じるのは、しなやかさ。
その両方を持つ人は、人生を静かに照らす“灯台”のような存在になる。
さあ、今日はどちらの世界を生きてみますか?
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
岩根央