人の心は生き物である
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
人の心は生き物である
人の心は、形のない“生き物”のようなものです。
いつも同じように見えて、
昨日と今日では、ほんの少し違っている
数年前に信じていたことが、今では色あせて見えることもあるし、
かつて毛嫌っていた相手に、ふと感謝の気持ちが芽生えることもある
変わってしまった自分を、
「ブレている」と責める人もいるかもしれません
けれど、それは“心が生きている証拠”なのです
変わることは、哀しくもあります
かつての情熱や、誰かへの想いが、遠ざかってしまうから
でも、それ以上に喜ばしいことでもある
変わるからこそ、人は優しくなれる
成長できる
そして、また新しい誰かに、何かに、
出会える心の余白が生まれるのです
私たちは、誰もが“変わる存在”として生まれた
だからこそ、「変わらないでいよう」とするよりも、
「変わりながら、大切なものを見失わないでいよう」と思えたら、
それだけで人生はずっと豊かになる気がします
人の心は、生き物です
季節のように巡り、
風のように揺れて、
光のようにまた誰かを照らしていく
その変化こそが、
人間であるという何よりの証
今日、少し違う自分に気づけたなら、
それは生きているということ
それだけで、十分に尊いことなのです
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
岩根央