知れば知るほど、夢は遠ざかるのか
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
知れば知るほど、夢は遠ざかるのか
「知識は力だ」と言われるけれど、
時にその力は、夢を押し返す風にもなる
利権
見えない手
操られる情報と構造
知れば知るほど、「ああ、世の中って…」と
夢は幻のように遠のいて見えることがある
だけど――
それでもなお、夢を語ることをやめない人がいる
それはなぜか
なぜなら、
人間の「心」と「可能性」だけは、誰にも支配されないからだ
どんなに情報があふれても、
どんなに世界が複雑に絡み合っても、
ひとりの人間の中に宿る「信じる力」は、
どこまでも自由で、どこまでも創造的で、
どこまでも“あたたかい”
遠くに見えていた夢も、
その心がある限り、ちゃんと前へ進んでいる
歩幅は小さくても、確かに進んでいる
だから今日も、
夢を語ろう
遠ざかっているようで、
実はそのたびに、夢は本当の姿に近づいているのだから
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
岩根央