「徳」の貯金していますか?

「徳」の貯金していますか?

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「徳」の貯金していますか?

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「徳」の貯金していますか?

私たちは毎日、目に見えない銀行に小さな「預け入れ」をしています。
それが 「徳の貯金」 です。

笑顔を向けたとき。
感謝の言葉を口にしたとき。
困っている人に、ほんの少し手を差し伸べたとき。

そのすべてが、静かに「徳」の口座に積み重なっていきます。
しかも驚くべきことに、この口座には 利息 がつく。
しかも、日銀や民間銀行が約束するわずかな利率とは比べものにならない。
まるで、宇宙の法則が保証する「複利」のように。

ところが――。

この「徳の銀行」には、もう一人の自分が存在しています。
それは、普段の自分よりもずっと高い視点から、すべてを見ている存在。
そのもう一人の自分は、必要とあらば一瞬にして貯金を空っぽにする力を持っている。

なぜか?

それは、徳を積んできた自分に対して
「ここから本当の学びを始めなさい」
という合図を送るため。

ある日突然、順風満帆だった人生が大きく崩れることがある。
積み上げてきた信頼や評価が音を立てて崩れることもある。
それは徳が消えたのではなく、「新たに築くべき徳」を積ませようとする、もう一人の自分からの呼びかけなのです。

また、気をつけなければならないこともある。
それは、 徳の貯金が「色褪せ、錆びる」こと。
どんなに大きな善行をしても、見返りを求めたり、自慢げに語った瞬間、その輝きは鈍色に変わる。
「人のため」から「自分のため」に変わったとき、徳の価値は目減りしてしまうのです。

ではどうすればいいのか。

――答えはシンプルです。

徳を積もうと意識するのではなく、
「心から自然に」行動すること。

ありがとうを言うのに理由はいらない。
助けるのに計算はいらない。
その純粋さこそが、最も力強い預け入れになるのです。

「徳の貯金」は、やがて思いもよらない形で返ってきます。
病気が治ることかもしれない。
人生を変える出会いかもしれない。
あるいは、次の世代へと受け継がれる“見えない遺産”かもしれません。

今日もまた、心のどこかに静かに問いかけてみませんか。

――「私は、徳の貯金をしていますか?」

格言
「徳は見返りを求めぬ時、最大の利息を生む。」

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RMA戦略家
岩根 央

岩根央

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