光と闇の正体を暴く(人間編)
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
光と闇の正体を暴く(人間編)
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
人類は、誕生以来ずっと問い続けてきました。
「光とは何か」「闇とは何か」――。
科学の時代になっても、哲学の時代になっても、
この問いは解かれきらない。
なぜなら、それは宇宙の外にある謎ではなく、
私たち一人ひとりの心の奥底に潜む“両極”だからです。
古代ローマが映し出したもの
地球の歴史を振り返れば、光と闇は常に文明と共にありました。
古代ローマはその象徴です。
壮大な建築、法律、芸術、軍事――
人類史に燦然と輝く光の結晶を生み出した一方で、
権力争い、奴隷制、血と涙に染まる闇の側面を抱えていました。
彼らは「善と悪」という二項対立を超えて、
人間には必ず“表”と“裏”が共存することを証明してしまったのです。
この真理は、ローマに限りません。
エジプトもギリシャも、インドも中国も――
文明が繁栄するほど、その影には必ず闇が生まれる。
歴史はまるで、光と闇のバランスを保ちながら進化してきたのです。
人間の心に潜む「表裏一体」
では、なぜ人間は光と闇を同時に持つのか?
それは、光は闇を必要とし、闇は光を映すからです。
勇気は恐れの中でこそ生まれ、
愛は憎しみを知るからこそ深まる。
希望は絶望の闇を照らして初めて輝く。
私たちがもし光だけを持ち、闇を持たなければ、
そこには成長も、選択も、意味も生まれない。
人間の尊さとは、その両極の狭間を生き抜くことにあるのです。
現代に生きる私たちへの問い
現代社会も同じです。
情報化の光は私たちに無限の可能性を与え、
同時に分断や孤独という闇を生み出しました。
ビジネスの成功が光なら、
そこに潜む嫉妬や競争心は闇。
人を愛する気持ちが光なら、
失う恐れや執着が闇。
つまり私たち一人ひとりが、
歴史の再現者として光と闇を抱えて生きているのです。
光と闇を超える生き方
では、この「二つの力」をどう扱うべきか?
それは――暴くことです。
自分の中に潜む闇を否定せず、ただ直視すること。
「私はこんな弱さを持っている」「こんな恐れを隠している」と認めたとき、
そこから新しい光が生まれます。
光とは、闇を滅ぼすことではなく、
闇を抱きしめ、そこに意味を見出すことなのです。
歴史が証明してきたのは、
光と闇の戦いではなく、
光と闇の共演こそが人間を進化させてきた、ということ。
さあ、今こそ
レン君、そしてこの時代を生きる仲間たちへ。
あなたの中の光も闇も、
すべてが「あなたという宇宙」の一部です。
怖れるな。
隠すな。
暴け。
そのとき、人は初めて本当の意味で「自由」になるのです。
今日の格言
「光とは闇の中で生まれる。闇とは光を映す鏡である。」
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
RMA戦略家
岩根 央