熱が出るもう一つの理由
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熱が出るもう一つの理由
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熱が出るもう一つの理由
私たちは、熱が出ると「ウイルスと戦っている証拠だ」と教わる。
確かにそれは医学的な説明で間違いはない。
でも――もうひとつの理由があるのではないか、と僕は思う。
熱とは、ただの発熱ではなく「心と体がリセットを求めている合図」でもある。
普段は走り続けている。
気合いで動き、笑顔で人と接し、全力で物事に挑み続けてきた。
でもそんな時、身体は静かに声をあげる。
「少し止まれ」
「燃え尽きる前に、熱で燃やしきれ」
高熱は、外の雑音を遮り、強制的に内側に戻させる時間だ。
体は火照り、頭は重く、何もできない。
でも、その“何もできない時間”にしか気づけないことがある。
ああ、自分はここまで頑張りすぎていた。
ああ、まだ心に溜まっていた想いを見ないふりしていた。
ああ、この熱は、心の奥に眠っていたものを燃やしている。
熱が出る理由の一つは病原菌との戦い。
もう一つの理由は、「人間が人間らしく戻るための、魂のリセット」。
そう考えると、熱は決して“敵”ではない。
むしろ「お前はまだ燃えて生きている」と教えてくれる、メッセージのように思えてくる。
今日の格言
「熱は病との戦いではなく、魂を再び燃やすための祈りでもある。」
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RMA戦略家
岩根 央