言葉だけで、心は届くのか

言葉だけで、心は届くのか

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言葉だけで、心は届くのか

〜 対話を閉じる人が見失う、もうひとつの世界 〜

 

「もうLINEで話せば充分でしょ」
「文字にすれば、伝えたいことは全部わかるはず」

そう思って、
“画面越しのやり取り”だけで関係を進めようとする人がいます。

 

たしかに今は、
メールも、チャットも、AIもある。
わざわざ対面で時間を使うより、
“言いたいことを伝える”だけなら、それで足りるかもしれません。

 

でもね。

人と人との関係って、 “言いたいこと”より、“聞きたいこと”の方が大切なんです。

 

テキストには、「沈黙」がありません。
表情も、呼吸も、間も、にじみも、ない。
相手がなぜそう言ったのか、その奥にある“迷い”や“願い”が、
文字では抜け落ちてしまう。

 

「心」は、いつも“文の行間”に宿るのに
“伝えたいこと”ばかりを並べたら
いちばん伝えるべきものが、こぼれてしまう。

 

本当に大切なやり取りは、
文字よりもずっと“揺らぎ”があるものです。

会って話すことで見える“気配”、
沈黙の中でこぼれる“本音”、
うまく言えない言葉の裏にある“勇気”――
それを感じ取るのが、「対話」という営み。

 

言葉だけで判断しようとする人は、
結局、自分の“正しさ”しか見ようとしない人。
そういう人の周りには、
やがて“本音”を語る人がいなくなっていきます。

 

なぜなら、
「語っても届かない」と、みんなが悟ってしまうから。

 

逆に、
人の声を聴く耳をもつ人は、どこまでも深く、豊かになっていく。

その人の周りには、
なぜか“信頼”と“あたたかい関係”が集まってきます。

 

「言葉を尽くすこと」よりも、
「心に届く形」を探せる人こそが、本当に伝える力をもっている。

 

✴️ 今日の格言 ✴️
「本当に届く言葉には、“聴こうとする心”が宿っている。」

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RMA戦略家
岩根 央

岩根央

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