愛せない自分を、責めないで
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愛せない自分を、責めないで
「五体満足」と「幸せ」
私たちはつい、この2つがセットであるかのように思い込みます
でも現実には、体に何の不自由がなくても、「幸せを感じたことがない」という人もいます
ある人は、幸せホルモンが脳でうまく分泌されないという、目に見えない障害を抱えていました
そんな事実を知らなければ、人は彼にこう言うかもしれません
「健康で、贅沢もしてないのに、何が不満なの?」と
でも、私たちは見える部分しか見えていないのです
体が元気でも、心や脳の中に、静かに、深く、誰にも気づかれない痛みを抱えている人がたくさんいます
例えば、強い自己愛
それもまた、本人の“性格の問題”ではなく、
過去の家庭環境や、親との関係の影響かもしれません
「身から出たサビ」ではなく、「親から受け取ったサビ」――
そう考えると、少しだけ優しくなれる気がしませんか?
愛情をたっぷり注がれた子は、人への思いやり=“他愛”を自然に身につけていきます
でも、自己愛の強い親に育てられた子は、「愛すること」を知らないまま、大人になることがあります
他人を大切にするには、まず“自分”を大切にできなくてはなりません
でも、自己愛とはちがう、ほんとうの意味での“自分への愛”
それは意外にも、一番むずかしいものかもしれません
よく「まずは自分を愛して」って言うけれど、
――できないから苦しんでるんですよね
だから、今日ここに書きたいのは一つだけ
「自分を愛せないあなたを、あなた自身が責めなくていい」ということ
それだけで、人生はほんの少しずつ、変わっていきます
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岩根央